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 ドラゴン大年表 

  昭和55年(1980年) WWfジュニアに加え、NWAジュニアも奪取。飛龍原爆を封印。さらなる飛躍を。


●昭和55年(1980年)  26歳
 月日
新日本プロレス・全日本プロレス・国際プロレス・世界のプロレス藤波選手を中心としたプロレス関連の主な出来事
試合・大会関連  タイトルマッチ  トピックス 主なエピソードなど
新日本プロレス・全日本プロレス・国際プロレス・世界のプロレス
1月4日  東京スポーツ新聞社の「プロレス大賞」授賞式がおこなわれ、藤波は「技能賞」を受賞。猪木が最高殊勲賞、長州が敢闘賞、荒川が努力賞、山本が特別功労賞をそれぞれ受賞。

 この日、後楽園で新春黄金シリーズが開幕。藤波はスキッピー・ヤングと対戦。ドロップキック合戦から、ドラゴンロケットを決め、ロープ越しのブレーンバスターで快勝。このシリーズにはキッドも参戦したが、国際プロレスとも契約があり去就が注目された。契約は国際プロレスのミスということで新日本に参加した。試合について 
新春黄金シリーズ 開幕戦 1月4日 東京・後楽園ホール
 ▼45分1本勝負
  ○藤波(10分58秒・体固め)スキップ・ヤング×
1月11日  川崎で、藤波は猪木と組んでキッド・カーン組と対戦。ジュニアの3人のすばやい動きにレフェリーも巻き込まれた。1本目に藤波が決めたドラゴンローリングは見事。2本目以降は、急にラフな展開に。藤波はキッドにドラゴンスープレックスを狙うも、耐えられ、最後は猪木がキッドをしとめた。
1月25日  岡山で、藤波への挑戦をかけて、キッドとヤングが対戦。キッドが勝つ。これによりキッドが名古屋で挑戦。
2月 1日  藤波は、札幌でスチーブ・カーンに勝ち、NWAジュニア選手権を奪取

 これによって、藤波はジュニア2冠王になる。1本目、藤波は相手のスタミナを奪うグランドの展開に。対してカーンは藤波の腹部に集中攻撃。ただカーンのラフファイトで藤波が流血すると、鉄柱攻撃からエプロンで藤波を殴り続け、レフェリーの制止をきかず、反則暴走に。2本目はカーンの秘密兵器パイルドライバーが出て、藤波ピンチも、一瞬のスキから、あざやかな原爆固めを決めストレート勝利。なお、この勝利で、WWFジュニアのタイトルも6回目の防衛。リング上で猪木からの祝福を受け、エディグラハム会長とも握手。試合について

 「スチーブ・カーンというより、NWAのベルトというのが、嬉しかった」(2012藤波)

◆2月1日 北海道・札幌中島スポーツセンター
 ▼NWA世界ジュニアヘビー級インターナショナル・WWFジュニアヘビー級選手権61分3本勝負
   藤波(2−0)スチーブ・カーン
  1. ○藤波(17分19秒・反則勝ち)カーン×
  2. ○藤波(2分53秒・原爆固め)カーン×

2月 5日  藤波は、名古屋でダイナマイト・キッドを破り、WWFジュニアを7回目の防衛。

 この試合は、とにかくキッドの力強い攻めと、それを受け切った藤波の名勝負となった。キッドのキックやパンチ、卍固めに似たストレッチ技、さらに、藤波の額の傷口に向けてのパンチやヘッドバット。場外乱闘では、藤波がキッドの額を思い切り、二階堂さんの目前の机にたたきつけるなど大荒れに。流血した藤波にかみつく暴走ファイトから、人間風車、とたたみこむキッド。コーナートップからのダイビングヘッドバットを完全に決められ、藤波大ピンチ。藤波は2発目はよけたが、プランチャーを失敗。最後は回転足折りに固めてからくも防衛した。 この試合について 

  ◆2月5日 愛知・愛知県体育館
    ▼WWFジュニアヘビー級選手権61分1本勝負
     ○藤波(14分54秒・回転足折り固め)ダイナマイト・キッド×

 試合後「今日は、額の傷を最初から狙ってきましたね。それがちょっと。もう、一発逆転を狙ってました」

 「キッドは、きかん坊で、どこから飛んでくるかわからない。ランカシャーレスリングでレスリングもうまいし、スピードもある。「無我」のビリー・ライレーのルーツもキッドからの印象がある」(2012年・藤波)

 この日はサンダー杉山が試合に出場、永源とのタッグで木戸・木村組に勝つ。
2月 7日  大阪府立で藤波は、再度キッドと一騎打ち。強敵を迎え、なんとか回転足折り固めで勝つ。また猪木はハンセンと一騎打ち。両者リングアウト。メインの北米タッグは、坂口・長州組がアレン・マサ斎藤組に勝つ。
2月 8日

  藤波は、NWAジュニアの王座をかけてスチーブ・カーンと対戦。勝利猪木がハンセンに敗れベルト失う

 シリーズ最終戦、東京体育館大会。藤波はカーンとタイトルマッチ。1本目のカーンの原爆固めは見事だった。2本目はカーンがあせって反則暴走。レフェリーの制止をきかず殴り続けるカーンを北沢が制止。決勝の3本目は、藤波が見事な回転足折りに固めて、タイトル初防衛。 メインに登場の猪木は、ハンセンに敗れてNWFヘビー選手権を奪取された。

◆2月8日 東京・東京体育館
 ▼NWA世界ジュニアヘビー級インターナショナル・WWFジュニアヘビー級選手権61分3本勝負
   藤波(2−1)スチーブ・カーン
  1.○カーン(3分12秒・原爆固め)藤波×
  2.○藤波(3分15秒・反則勝ち)カーン×
  2.○藤波(4分34秒・回転足折り固め)カーン×
2月12日  藤波は、フロリダのタンパでスチーブ・カーンに勝ち、NWAジュニア2度目の防衛
 なお、この日のパンフレットには、藤波は「Patsuo Fujinami」と紹介されていた。
2月13日  藤波は、マイアミでヘクター・ゲレロと対戦。勝つ。ここでは「Tatsuo Fujinami」と紹介された。
2月15日  藤波は、フロリダで、マイク・グラハムに破れ、NWAジュニアを奪われる

1本目は回転足折り固めで取るも、2本目は荒れた試合になって藤波がオーバーザトップの反則で取られ、3本目は痛めている足を攻められ、足4の字固めを決められて、場外に逃げるもリングに引きづりこまれて、耐えきれずギブアップ負け。藤波のセコンドにタイガー服部がつき、試合中に乱入するなど不可解な行動をとる。パンフレットでは「MR・FUJINAMA}と紹介された。試合について

#2月15日 フロリダ・ハリウッド スポーツスタジアム
 ▼NWA世界ジュニアヘビー級インターナショナル選手権60分3本勝負
   マイク・グラハム(2−1)藤波
  1.○藤波(9分50秒・回転足折り固め)グラハム×
  2.○グラハム(5分30秒・反則勝ち)藤波×
  3.○グラハム(4分25秒・足4の字固め)藤波×
 ※藤波がNWAジュニア選手権の3度目の防衛に失敗。
2月27日  蔵前で猪木の格闘技世界一戦。ウイリーウイリアムスと死闘。選手よりもセコンドがいきりたつ危険な雰囲気で、場外に落ちた選手にセコンドが攻撃を加える場面も。レフェリーは、両者リングアウトで延長するも、より危うい雰囲気となり、再度両リンで、痛み分け。後味の悪さだけが残る異様な興行となった。猪木はこの闘いで、負傷もし、格闘技路線にピリオドを打つ。
2月29日

 後楽園でビッグファイトシリーズが開幕。山本小鉄の引退記念のシリーズとなり、このシリーズはフル出場となった

3月14日  西尾で藤波は永源と対戦。珍しい日本人相手の試合。回転エビ固めで勝つ
3月19日  高知で藤波は、アンヘル・ブランカに飛龍原爆固めでKO勝ち。ブランカは首を負傷してしまい帰国することになった。
3月20日  津山で藤波は、長州と組み、ゲレロ、アレン組と対決。1本目にアーマンド・ゲレロに飛龍原爆固めを決め勝利したが、ダメージが大きすぎてゲレロが試合放棄。昨日のブランカに続き、連日のKO劇に藤波は「飛龍原爆固め」を封印。この「飛龍原爆」の禁止はアメリカ側からの要請があったとも実況された。
  ※ しばらく使っていなかった「飛龍原爆」の突然の再開も謎だが、「藤波の飛龍原爆の威力をアピールするためのもの」という著書もあり、謎が謎を読んでいる!? (4月の国際プロレスの阿修羅原戦との兼ね合いもあるのではないかと編者は考えています。)ドラゴン事件簿。

◆3月20日 岡山・津山総合体育館
 ▼45分3本勝負タッグ
   藤波・長州(2−0)アレン・アーマンドゲレロ
  1.○藤波(20分45秒・飛龍原爆固め)ゲレロ×
  2.○藤波組(試合放棄)ゲレロ組×
   ※公式記録では1本目は「TKO」
3月22日  この日の名瀬大会から、27日の平戸大会まで4大会を藤波が欠場。歯の治療で親知らずを抜いた時にばい菌が入って、顔が大きく膨れ上がり、試合どころではなかったという。
3月28日  久留米大会で、藤波は猪木とタッグでメインに出場。ハンセン・グラハム組と対戦。藤波は1本目にハンセンのブレーンバスターからラリアートをもろに喰い、交代したグラハムの足4の字固めでギブアップ負け。2本目も攻撃され続けて、止めに入ったレフェリーにもハンセンがラリアートで反則勝ち。3本目は猪木の攻勢でハンセンを抑えるも、高橋が朦朧としてカウントを取れず、藤波がグラハムを鉄柱に。ハンセンの猛攻で猪木と場外に。リング上ではグラハムが藤波を再び足4の字にとらえるも、猪木がコーナーからニードロップ。そのままおおいかぶさって、そこに高橋がカウントスリーを入れた。藤波の足はグラハムの4の字のままで、不思議なフォールだが、朦朧としているレフェリーだからしかたがない。猪木・藤波組の逆転勝利。
この試合は、来週に迫ったタイトルマッチを闘う者同士のタッグで、ハンセンも技を中心に試合を作った。
グラハムは「藤波に胸を貸すだけだ」と豪語。

◆3月28日 福岡・久留米市体育館
 ▼60分3本勝負タッグ
   猪木・藤波(2−1)ハンセン・マイクグラハム
  1.○グラハム(13分54秒・足4の字固め)藤波×
  2.○藤波(3分38秒・反則勝ち)ハンセン×
  3.○猪木(2分27秒・体固め)グラハム×
3月30日  都城で、藤波はスーパーデストロイヤー(ドン・ジャーデン)と一騎打ち。逆さ押さえ込みで勝利。メインで猪木・長州組は、ハンセン・アレン組に負け。
3月31日  この日、国際プロレスの後楽園大会に、新日本から永源と木村健吾が出場して、アニマル浜口・マイティ井上の「浪速ブラザーズ」の持つ、IWA世界タッグに挑戦。試合の途中で、健吾のプランチャを受けた際、浜口が転倒して失神するというアクシデントがあった。お客さんのビールで床が汚れ、滑ったというのが真相らしいが、あわてた井上がリング上に浜口を上げるも完全失神。ピクリとも動かない様子を見て、永源と木村ふたりがかりで井上に襲い掛かり、止める遠藤レフェリーに暴行。反則勝ちで「かろうじて」防衛となった。場内に「小鉄コール」も。
 恥をかかされた形になった国際側は興奮し、新日と国際プロレスとの「交流戦」が、俄然、「対抗戦」の性格に。試合は新日組が機転を利かせて反則をして国際組の防衛としたが、この3日後の藤波、阿修羅原戦の雰囲気が、「国際が何かを仕掛けてくるのでは」と取沙汰され、より殺伐としたものになった。
4月2日  大阪で藤波は、剛竜馬を破り、WWFジュニアのタイトル、8回目の防衛。

 この日から3日間連続でタイトルマッチに臨んだ。3連戦の初日は、この試合で、場外での原爆固めを決め、リングアウト勝ち。「すさまじい試合」と言われるが、詳細は不明。映像記録もないようで、大阪府立での試合としても珍しい。
 なお、剛は、特別参加で、30日大阪では元同僚の国際の阿修羅原に、私憤を晴らすような試合を(原の身体を、本部席に投げつけて、吉原社長も激怒。剛の反則負け)しており、この藤波戦も燃えていたはずである。

◆4月2日 大阪・大阪府立体育会館
 ▼WWFジュニアヘビー級選手権・61分1本勝負
  ○藤波(14分46秒・リングアウト)剛×

4月 3日 蔵前で藤波は、国際プロレスの阿修羅原と対戦。なんと「三角絞め」で完全勝利

 本人もセコンドも、殺気立った試合。原を完璧に破って、9回目のWWFジュニアタイトル防衛をした。団体交流戦というよりも、「負けてなるものか」と、完全に団体対抗戦の緊張した雰囲気の中での闘いとなった。握手をして試合を開始しようとした藤波に、原は応じず、逆にいきなりの張り手をみまい、藤波は「そう来るなら、来てみろ!」とばかりに、両手を小刻みにうごかし、リング中央に出て猪木流の「相手をいなす」という雰囲気を見せつける。ラグビータックルをはじめ、横投げスープレクス、さらにはサモアンスープレックスなど、原の得意技を全部受け切り、原のラフプレーに 流血した藤波は、飛龍原爆へのフルネルソンを見せつけたあと、最後は、普段は見せないような三角絞めで腕と首を絞め上げ、(「逆片腕固め」)ギブアップ勝ち。

 若松や高杉がリングに入ってレフェリーに抗議すると、新日側も永源、健吾らが入り、もみ合い寸前。完全にギブアップ勝ちをおさめた後も、藤波は、リング上で原に対して罵声を浴びせ、平手うちまで浴びせた。まるで、試合中に、闘う選手しかわからない、「仕掛け」でもあったかの如く、怒りが収まらない憤怒の表情。こんな藤波の姿は珍しい。顔面を幾筋かの血が流れおちて、まさに「阿修羅」の形相。試合後のセレモニー中から、観客がエプロンまで上がり、その後リング内にもなだれ込んで、お客さんに占拠されるという珍しい光景が展開された。なお「この試合に限り」、「飛龍原爆固め」は禁じ手となったと報道された。(その後、「3年間は封印、」という取り決めとなったらしい)   
 試合後のインタビューで「いつでも受けますよ!いつでもね!」(興奮さめやらず)
            また、「それから、ドラゴンスープレックスの禁止についてですけど、あれは、苦労して開発した技なんです。あれがだめなら、もっとすごい技を作ってやりますよ!(怒)」」このインタビューは、テレビ生中継で、リング上から。(2つ目のインタビューは、なぜか、2014年のDVDシリーズで復活するまで、カットされていた)

 「原選手、というより、国際に負けてたまるかという(笑) そういう闘いでした。下半身がしっかりした選手だったという印象があります。タックルでコーナーまでとばされて、あ、ラグビータックルは、本物ですからね(笑)」 (藤波・2012)この日、剛が正式に新日プロに入団した。

◆4月3日 東京・蔵前国技館
 ▼WWFジュニアヘビー級選手権・61分1本勝負
  ○藤波(12分56秒・逆片腕固め)阿修羅 原

なお、この日、猪木はスタン・ハンセンを破って、NWFタイトルを奪回した。

コラム・飛龍原爆で決まった試合・全記録
4月 4日   シリーズ最終戦の川崎で、マイク・グラハムを破り、NWAジュニアを奪回。
 試合前、二階堂コミッショナーのタイトルマッチ宣言の後、藤波はベルトを預けようと思わず、腰に手をやってしまう。挑戦者の立場であることを忘れるくらいタイトルマッチの連戦をしている。この日で、3日連続のタイトルマッチに連勝したことになる。


◆4月4日 東京・蔵前国技館
 ▼NWA世界ジュニアヘビー級インターナショナル選手権・61分1本勝負
  ○藤波(8分33秒・原爆固め)マイク・グラハム×

 この日、山本小鉄が引退。星野とのヤマハブラザーズで大位山・鶴見組に快勝。
4月 6日  新日本と全日本とが、ソフトボール大会。馬場・猪木も参加。猪木が投げて馬場が打つ、といった貴重な場面が展開された。
4月13日   藤波がエル・トレオでフィッシュマンに勝ち、WWFジュニアタイトル10回目の防衛。
 1本目は藤波が相手の両足を持ち前方にブリッジを決めるエビ固めで先勝。(ジャックナイフ式エビ固め) 2本目はフィッシュマンが、ブルドッキングヘッドロックから人間風車を決めフォール。「強いフィッシュマン」だった。3本目は藤波がブレーンバスターからフォール。フィッシュマンにはアグアイヨが、藤波には佐山がセコンドに着いた。
 なお、この試合の記録で、1本目、藤波の「吊り天井固め」というのがあるが「誤り」ジャックナイフ式のエビ固めでフォールした。この日、猪木はシンに勝って、UWA世界ヘビー級タイトルを奪取。

#4月13日 メキシコシティ エルトレオ・デ・クアトルカミノス
 ▼WWFジュニアヘビー級選手権時間無制限3本勝負
  藤波(2−1)フィシュマン
  1.○藤波(7分0秒・ジャックナイフ式エビ固め)フィッシュマン×
  2.○フィッシュマン(2分15秒・体固め)藤波×
  3.○藤波(3分11秒・体固め)フィッシュマン×
 ※この1本目に藤波が「吊り天井固め」で勝利という記録があるが、誤り。ジャックナイフを決めた。
4月16日 2冠王の藤波は、フロリダでNWAジュニアの防衛戦をおこなう、若い挑戦者を相手に20分近くで原爆固めで勝利。
 藤波は、、フルネルソン合戦ややトーホールド合戦でも終始余裕の展開。、両者のスピードのある攻防に、観客は大興奮。中盤からは、お互いに「足攻め」となり、藤波はスピニングトーホールドまで出した。相手の活きのよい技を全部受け切って、最後はジャーマンでさわやか対決に終止符をうった。
テレビ番組では、猪木と藤波が海岸で走ったあとのインタビューで始まり、藤波は自信満々。猪木はメキシコで食あたりを起こしたことと、フロリダが始めてだが「藤波が築いてくれたので」と闘志を燃やしていた。ヒロマツダと小鉄にもインタビューして、会場へ。
猪木はバックランドのWWfヘビー級に挑戦するも奪取ならず。

 #4月16日 フロリダ・マイアミ コンベンションホール
 ▼NWA世界ジュニアヘビー級インターナショナル選手権60分1本勝負
   ○藤波(18分27秒・原爆固め)ダン・ダイヤモンド×
4月25日  後楽園で第3回MSGシリーズ開幕。藤波は予選トーナメントでアレンに快勝。
5月 2日  佐賀スポーツセンター大会で、藤波は猪木と組み、ハンセン、チャボ組と対戦。1本目にハンセンの場外での鉄柱背中攻撃を受け、戦闘不能で2本目を試合放棄して負け。試合ファイル
5月 9日   藤波は、福岡でチャボ・ゲレロに勝ち、WWFジュニアタイトルの11回目の防衛。
 この日、猪木はハンセンに反則防衛。

◆5月9日 福岡・福岡スポーツセンター
 ▼WWFジュニアヘビー級選手権・61分1本勝負
  ○藤波(17分50秒・原爆固め)チャボ・ゲレロ×
5月16日 刈谷大会。この日は猪木が欠場し、メインの6人タッグマッチは、藤波・長州・ルスカ組となった。ただし、相手が、アンドレ・チャボゲレロ・サンタナで、なんといってもアンドレの存在が大きく、2−1で敗れた。アンドレとローデスがこの日から登場。豪華な顔ぶれとなった。
5月21日  藤波は、宇都宮でリーグ公式戦。長州に勝つ。

◆5月21日 栃木・栃木県体育館
  ▼MSGシリーズ決勝リーグ戦45分1本勝負
  ○藤波(14分39秒・回転足折り固め)長州×

5月23日  宮城県迫町大会で、藤波は、この日から登場のバックランドと組み、ハンセン・ローデス組と対戦。ハンセンとローデスが仲間割れから、ハンセンがローデスを鉄柱にぶつけ流血させ、そこにホーガンと、アンドレも乱入して、無効試合となる。
5月27日  藤波は、大阪府立で坂口と決勝リーグで対戦。リングアウト負け。この日、バックランドがローデスを相手にWWFヘビー選手権を闘い反則勝ち。
5月29日  藤波は、岡山でバックランドと組み、ローデス・チャボゲレロ組と対戦。バックランドが回転エビ固めでゲレロを下す。
5月30日  藤波は、高松でMSGリーグ決勝リーグ戦、猪木と2年ぶり、2度目の対決。

◆5月30日 香川・高松文化センター
 ▼MSGシリーズ決勝リーグ戦45分1本勝負
  ○猪木(11分45秒・体固め)藤波×
5月31日  藤波は、徳島で猪木と組み、バックランド・ローデス組と対戦。両軍リングアウトのあと、3本目をバックランドに藤波がエビ固めに捕らえられ、敗れる
6月 1日
 川之江で、藤波はリーグ決勝リーグ戦、ハンセンと一騎打ち。敗れる。
6月 2日  浜松で、藤波はリーグ決勝リーグ戦、ローデスに敗れる。
6月 3日  四日市で、藤波はリーグ決勝リーグ戦、ジャイアントに敗れる。これら一連のリーグ決勝リーグ戦は、ジュニアヘビー級の藤波にとっては、まさに試練であった
6月 5日  シリーズ最終戦の武道館で藤波はバックランドと一騎打ち、回転足折り固めで敗れる。優勝戦は猪木がハンセンを反則勝ちで破り3度目の優勝。殊勲賞に坂口、敢闘賞がローデス。藤波は技能賞に選ばれた。
6月 上旬

 ロサンゼルスにて、藤波のNWAジュニアヘビー級選手権試合が行われる予定であったが、延期となった。挑戦予定者は「ザ・フード」なるマスクマンであった。 

6月19日  高崎でサマーファイトシリーズ開幕戦。この日から「場外フェンス」が設けられる
6月27日  藤波は、シンと上田の狂乱ファイトで鉄柱にたたきつけられた右手薬指骨折。全治3週間。
          
6月29日  この日から、藤波は、「シンのマネージャー」として登場の上田の「狂乱ファイト」のため、「右手の甲を複雑骨折」してシリーズを通して欠場した。
なお、この日、ストロング小林と永源が国際プロレスの後楽園大会に乗り込み、浜口・寺西組からIWAタッグ王座を奪取した。(7月15日にはリターンマッチが行われ、井上・浜口組に敗れ奪回された)
7月 2日  札幌中島大会。藤波は、右手甲(薬指)骨折の負傷のため、ジョニー・マンテル戦が闘えずNWAジュニアの王座を返上。このタイトルは、7月23日に福岡で木村健吾がブレッドハートを破って王座につく。なお、当初シンのマネージャーとして参加の上田が、この日から試合に出場。
7月 4日  小樽大会だが、藤波は負傷欠場。テレビの生中継に包帯姿で姿をあらわし、事情を説明した。
「放送席に包帯姿の藤波が登場。シンのサーベル攻撃を右手に受け亀裂骨折で欠場中。7/2札幌でのNWA世界ジュニア戦は中止、7/17蔵前でのWWFジュニア戦に黄信号が灯った。」(ブログ「闘いのワンダーランド」より)
7月17日  藤波はキースハートを破って、WWFジュニア選手権を防衛した。
藤波は、右手の甲の骨折の負傷が癒えず、蔵前のリングに私服であがり、WWFジュニアのベルトを返上することになっていたが、キース・ハートに挑発され、タイトル返上を拒否し、涙を浮かべて「試合をやらせて欲しい」と懇願。猪木の裁定で急遽試合をすることになった。
 藤波は、左手一本で闘い、キース・ハートをからくも首固めで破って、WWFジュニアのタイトル12回目の防衛。しかし、以後もシリーズは欠場した。なお、この日、猪木はシンを破り、UWAヘビー級王座を防衛。

◆7月17日 東京・蔵前国技館
 ▼WWFジュニアへビー級選手権試合61分1本勝負
   ○藤波(8分20秒・首固め)キースハート×

  なお、この試合については、2015年にアスペクト文庫として出された「泣けるプロレス」に、藤波のエピソードとしてとりあげられ、「片腕となった藤波」という作品で感動的に記されて収録されている。(※編者ごんどるとしては、よく左手だけで闘って、勝ったなあ、と思うと同時に、正直、「多くの藤波の試合のひとつ」という位置づけだった(失礼)が、「泣けるプロレス」の著者にとっては、かけがいのない感動の試合として記憶されているようです。「心に残る試合」というのは、人によって違うんだなあ、と思います。 2019.1.30 cacao86gondru 記 )
8月 8日  藤波は、ロサンゼルスでトム・プリチャードを破り、WWFジュニアヘビーのタイトルの13回目の防衛。

♯8月8日 ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアム
 ▼WWFジュニアへビー級選手権試合60分1本勝負
   ○藤波(13分32秒・原爆固め)トム・プリチャード×

8月 9日  藤波は、ニューヨーク・シェアスタジアムでチャボゲレロを破り、WWFジュニアタイトル14回目の防衛
 試合後のインタビューで、「でかいねえ。気持ちがいい」 また「ここは広くてなんでもやり放題。ドラゴンロケットも飛び放題(笑)」とも。 ※テレビ観戦では、いまいち臨場感に欠ける試合という印象がある。なにしろ広いフィールドの上に設置されたリングで、ビートルズの出演とは観客の距離感もちがったし。(cacao86gondru 
 この日、猪木はラリーシャープを破ってタイトル防衛。

♯8月9日 ニューヨーク シェアスタジアム
 ▼WWFジュニアへビー級選手権試合61分1本勝負
   ○藤波(10分28秒・回転足折り固め)チャボ・ゲレロ×
8月11日 この日から新日本プロのハワイ進出興行が予定されたが、諸事情により延期された。
8月22日  品川プリンスホテルでブラディファイトシリーズが開幕。この日、田中秀和リングアナがデビュー。藤波は長州と組み、ラリーシャープ、トニーロコ組に勝つ。メインでは猪木がバックランドに勝つも、リングアウトのためWWFヘビー級タイトルの移動はなし。
8月29日  鳴門大会。藤波はピートロバーツに原爆固めを決め勝利。
9月11日  藤波は、大阪で、トニー・ロコを破り、WWFジュニアタイトルの15回目の防衛。この試合は、40度を超えると思われるリング上で、腕の取り合いやストレッチの決めあいなど、じっくりとした攻防と、急に動き始める緩急豊かな激闘で、藤波はミサイルキックを決められ、場外では背中を鉄柱にうちつけられ、終盤では、ロコの得意技の吊り天井を決められるなど苦戦もしたが、最後は鮮やかなドラゴンローリングで逆転勝利した。  名勝負ファイル(リンク)
  

なお、この日猪木はハンセンに勝ちNWFタイトル防衛。
◆9月11日 大阪・大阪府立体育会館
 ▼WWFジュニアヘビー級選手権試合61分1本勝負
  ○藤波(20分1秒・エビ固め)ロコ×   ※高角度前方回転エビ固め(ドラゴン・ローリング)
9月25日  藤波は、広島で木村健吾のもつNWAジュニア王座に挑戦
 両者のけれんみのないきびきびとした対戦は小鉄レフェリーのもと、観客を魅了したが、藤波は手の負傷が癒えず、また積極的に攻めた健吾も疲れから「ダブルブリッジ」ができず。健吾のダイビングアタックと藤波のドラゴンロケットで両者、謎の大流血。最後は木村がコーナートップにあがったところをドロップキックで藤波が蹴り落としリング上で両者大の字。結局、「両者KO」で引き分けとなった。よってタイトルの奪取ならず。また、猪木はハンセンを逆さ押さえ込みで破りタイトル防衛。

◆9月25日 広島・広島県立体育館
 ▼NWA世界ジュニアヘビー級インターナショナル選手権試合61分1本勝負
  △藤波(24分36秒・両者KO)木村△

9月30日  藤波はNWAからの刺客、ロン・スターを破り、WWFジュニアヘビーのタイトルを16回目の防衛
 武道館での「ファン感謝スーパーファイト」で、藤波はロン・スターを破り、WWFジュニアヘビーのタイトルを16回目の防衛。なお、ロン・スターは直前までNWAジュニアヘビー級のチャンピオンであったので、実質両タイトルの実力決定戦の意味合いを持っていた。藤波の技の切れがいまいちで、ロンスターの実力に大変な苦戦を強いられた。一瞬のドラゴンスクリューから逆エビで一気にしめあげた
 バックランドはハンセンに反則勝ち、猪木はケンパテラに勝ちそれぞれタイトル防衛。

◆9月30日 東京・日本武道館
 ▼WWFジュニアヘビー級選手権試合61分1本勝負
  ○藤波(18分39秒・逆エビ固め)ロン・スター×
10月10日  後楽園ホールで闘魂シリーズ開幕戦。藤波はポールオンドーフにリングアウト負け。
10月24日  沖縄那覇市で、猪木がシンに反則で敗れ、UWAタイトル失う。坂口は上田に勝ち、北米ヘビーを防衛。
10月30日  藤波は、熊本でホーガンと一騎打ち。敗れる。
11月 3日

 蔵前で、猪木がホーガンを破りNWFタイトル防衛。チャボゲレロが木村を破ってNWAジュニア王座を奪取。藤波は坂口と組んで、シン・上田と対戦。反則勝ち。

11月 6日  藤波は、津で、スチーブ・カーンを原爆固めで破り、17回目のWWFジュニアタイトル防衛
 カーン相手ではスケールの大きい試合はのぞめないものの、最後のジャーマンは見事。この試合は、シリーズ最終戦でのメインエベントであった。

◆11月6日 三重・津市体育館
 ▼WWFジュニアヘビー級選手権試合61分1本勝負
  ○藤波(16分41秒・原爆固め)スチーブ・カーン×
11月21日  横浜でMSGタッグリーグ戦開幕。藤波は木村と組んで臨む。なお、優勝戦は12月10日大阪で猪木・バックランド組がハンセン・ホーガン組に勝ち優勝。
12月 1日  恒文社より「プロレスアルバム・藤波辰巳」が発売された。

           
12月 3日  藤波は、松阪でハンセンと一騎打ち。敗れる。 
12月13日  シリーズ最終戦東京都体育館で、ラッシャー木村がストロング小林に勝ってIWA王座を防衛。
 この試合を特別レフェリーのレッドシューズドゥーガンが裁く。勝った木村は猪木戦をアピール。藤波は木村健吾と組み、国際プロレスの浜口・寺西組と対戦し、藤波が寺西を原爆固めで破る。この日、IWGP構想が発表された。
12月  「ポパイ」1月10日号に「プロレス体験特集」記事が掲載され、猪木、坂口、藤波のトレーニング風景が紹介された。「プロレスのトレーニングだけは、体験したくない」とのタイトルがつけられている不思議な特集。
            
12月29日  藤波はニューヨークでダン・ダイヤモンドに勝ち、WWFジュニアのタイトル18回目の防衛に成功。
この日、猪木・坂口・藤波・谷津・カーンが揃ってMSGに登場。藤波はダン・ダイヤモンドと好試合。レフェリーのカウントが速くて落ち着かない試合展開だがこれを原爆固めで破り、18回目のWWFジュニアタイトル防衛。猪木はボビーダンカンを破りタイトル防衛。また、谷津がデビュー戦でエストラーダに勝つ。

♯12月29日 ニューヨーク マジソンスクエアガーデン
 ▼WWFジュニアヘビー級選手権試合60分1本勝負
  ○藤波(10分28秒・原爆固め)ダン・ダイヤモンド×



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