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●マードック・アドニス vs 藤波・木村
 「フィリピンでWWFタッグに挑戦するも・・・」

▼1984年(昭和59年)12月8日 フィリピン・ケソンシティ・アラネタスタジアム
 WWFタッグ選手権60分一本勝負

  ○アドニス・マードック(18分19秒・片エビ固め)藤波・木村×



マードック、余裕の試合展開



いつも外人側で試合が行われた


サソリに行こうとするも、すぐにアドニスがカット

 

▼試合経過▼
 リングアナウンサーの選手紹介時にブーイングが飛んで、頭にきたマードックとアドニス。
 いきなり先発の藤波を場外に投げ落とす。アドニスも木村にとびかかり、思いっきり藤波と木村を本部席の上にぶちまけると、チャンピオンベルトを手にして、それで殴りつける。すごい荒れよう。チャンピオンチームの暴挙に、観客も大ブーイング。いったんリング内にもどって「どうだ!」とアピールして、また場外におりて、ボディスラム。場外の床に伸びてしまった木村・藤波。
 場内にひきずりこむと、キックとパンチ。おおいに観客にアピールしながら、続々と得意技を出す。クイックタッチで、木村を攻め込むアドニスとマードック。タッチを求めると、もうひとりがリングに入って、レフェリーを惑わす。古典的な試合展開だが、フィリピンの観客にはおおいに受ける。

やっと藤波が入るも、ほとんど攻めさせてもらえない。エンジン全開のアドニス。藤波の左手にストンピング。アドニスは藤波に「キーロック」を決め、回転までする。まさに猪木流で余裕の表情。二人で「めちゃくちゃ」をやっているようで、ちゃんとそれぞれ技を決め、さらにパンチやエルボーが飛び出す。孤立する藤波。マドックの「子牛の焼印押し」まで出た。なんとかタッチしても、こんどは木村を相手にしながら観客にもアピール。二人がかりで木村を攻める。なんとか力を振り絞って反撃する木村。ロープに振って、稲妻まで決めた。しかしカバーに入る前に、もう、アドニスがとびこんでくる。形勢逆転。木村が怒って仁王立ち。マードックが「待って待って」のポーズ。観客はおおいに湧くが、すぐに反撃される。

   こんな場面も作ってくれたが・・・

藤波にタッチ。一気にマードックを攻め、サソリの体制に入ると、アドニスが背後から走りこんでエルボー。まさに「乗っている」。アドニスは「逆さ抑え込み」まで出す余裕。日本組が攻めたのは、個別の技と、二人を場外に投げ出して、机に叩きつけたくらい。このときも、本部席の机の上で頭を抱えながら実は休んでいた(!)バイオレンス・コンビ。みごとにヒールを演じながら、がんがん攻め続ける。アドニスのカアーフブランディング式フェイスクラッシャーや、マードックのブレーンバスター。受けきった木村もがんばったが、カットに再三入る藤波を、うしろから殴りつけておいて、ハイジャック・バックブリーカー。アドニスが木村を抑え込んだ。


▼この試合について▼
 強い。まさに強いテキサス・バイオレンスコンビ。
95パーセント以上、余裕で攻めて、たまに攻め込ませて観客にもアピール。でも、余裕ですぐに逆転。
最後は、まさに「もう、いいでしょう」という水戸黄門的なトドメの指し方。まさに、チャンピオンチームの掌の上で、踊らされた日本チームでした。
 阿吽の呼吸で攻め続ける。「遊び」の部分で攻めさせるが「連携プレーの教科書」ともいえる試合展開。日本チームは、一度も連携どころか、攻めさせてもらったところが何箇所かで、あとは「試合内容」も「試合づくり」もやられ放題。
印象としては木村健吾のやられて耐える試合。タッチをやっと受けた藤波が攻勢に出ることを許さない外人チーム。
2万3千人入ったというフィリピン、ケソン・アラネタスタジアム。そんな大観衆の中で、どうみても、タイトル挑戦以前に、まったく「かなわない」という、実力差を見せつけられた試合だった。


ラバーソウルみなみ

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