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●猪木・藤波・戸口vsアンドレ・マードック・アドニス
 「藤波は、ちいさな動物になった」

▼1984年(昭和59年)12月3日 岡山・岡山武道館
 60分一本勝負

  ○アンドレ・マードック・アドニス(10分51秒・片エビ固め)猪木・藤波・戸口×


先に入場、日本側3人。この日、はじめて(!)場内が沸いた。

      
猪木の後ろには若手の蝶野だ。


よし、追い詰めたぞ。


コーナーに3人追い詰めて、わっしょいわっしょい!


蹴れ蹴れ!目標は大きいぞ!


懐かしい二人の勇姿


二階からのアトミックドロップ!


アンドレが藤波のお腹に乗ってるよ。しかもこのあと、ぐりぐりやった。

チャンスだ!いくぞお!

足が出たーっ! 藤波も「あー」

▼試合経過▼
 先制は藤波、そしてマードック。初っ端からすばやい動き。まずは、藤波が動き回って攪乱しようという作戦。しかし、相手はマードック。そうはさせない。マードックからアドニスに、そうしてアンドレにつなぐ。
藤波も戸口にタッチ。猪木も登場して、それぞれが顔見せ。アドニスの走りこみながらのフェイスクラッシャーが藤波に決まる。ほとんど攻撃をさせてもらえない藤波。やっとアドニスをコーナーにつめ、雪崩式のブレーンバスターを狙うも、エプロンからアンドレが手を伸ばして「むんず」と藤波の頭をつかんでマット上に投げ捨てる。助けにはいる猪木。戸口も。それではと、マードックアドニスも。猪木のキックから藤波もキックでアンドレのふとももや尻をビッシビシキック。3人でアンドレをコーナーに追い詰めて、そこにマードックとアドニスをはさみこみ、藤波・戸口・猪木が3人がかりで外人組みを押し付ける。

 さすがのアンドレも、ちょっとふらついた。おおいにわく館内。5分ぐらい経過した時点。しかし日本組みの攻勢は単発。アドニスと藤波、戸口。マードックにと、互角だが。すぐにタッチをする外人組。

 アドニスに藤波がつかまった。マードックが中に入ってアドニスと二人がかりで藤波を攻撃。空中高く藤波を浮かせて、担ぎ上げた藤波の両膝をマットにたたきつける、荒っぽいふたり攻撃。ひざを抱え込んだ藤波。 さらに、マードックがトゥホールドに決め、アドニスがエルボーを膝に落とす。こんどはマードックがエルボーを藤波の足に。かならず藤波の体の上に倒れるバイオレンスコンビ。
 なんとか、引きずってタッチにゆきたい藤波を逃がさないマードックとアドニス。さんざん藤波の足をいたぶって、アンドレにタッチ。
 いきなりアンドレの2階からのヘッドバッド。倒れこむ藤波。やっと立ち上がるも、アンドレが無造作に藤波を投げつける。そしてこんどは、はがい締めにして抱えあげて、ジャイアント・アトミックドロップ! これは強烈。さらに、仰向けの藤波のおなかに、アンドレが両足で乗った
 完全にアンドレの巨体が藤波のお腹を踏みつけ、その上でぐりぐり。
 「これは、たまりませんよ」解説の小鉄があきれたように言う。

 やっと戸口にタッチ、しかし相手はアンドレ歯が立たない。しからば、猪木にタッチ。キックでアンドレが倒れた。アンドレを押さえ込む。すばやくマードックがエルボードロップでカットするも、猪木がすかして、アンドレの胸板に直撃。
 「チャンス!」この同士討ちを見た戸口が、コーナーの上から思い切ってニードロップでとぶ、一瞬早く、アンドレの足が伸びて、下から戸口のアゴに命中。体を起こしたアンドレが、戸口を無造作に、しかしすばやく片エビに固めた。


▼この試合について▼
  熾烈なMSGタッグリーグの合間に、ぽっと挿入された「楽しい6人タッグ」といった試合。
もちろん、試合は迫力満点。のんびりとしてはいないが。
 猪木・藤波に戸口が加わった最強といってもいい日本組トリオだが、相手はその上をいった。
 さすがの猪木も、相手がアンドレではどうしようもない。そして、すがすがしい試合を作ったのは藤波。
藤波は試合開始直後のマードックとの攻防以外、特に後半は、2人とアンドレにやられっぱなし。
しかし、思いっきり受ける藤波を相手に、外人3人が得意技をがんがん出して「良い流れ」を作っている。これは猪木にも戸口にもできない試合展開だった。いわば、藤波の作品といってもいいだろう。

そして、もうひとつ、テレビでは、
 
すばらしい実況の、古館アナウンサーを堪能できる
 この試合の実況を聞くと、小鉄とのかけあいもさることながら、古館アナウンサーの実況をあらためて聞くと、まさに「絶品」だった。

  アンドレをあらわす形容句だけでも
 「現代に迷い込んだガリバー旅行記
 「ひとり民族大移動」そして「人間山脈」
  という有名なフレーズ。
 さらに、この日は
 「エレファントマンからモンスターの系統を受け継いでおります
 「大海原に徘徊するジョーズ!」
 「都市破壊型怪獣があばれている
 「2階からのヘッドバット!」
 「人間ジャンボジェット機だ!
   と絶好調。

 「うしろから身体にまとわりつく 小さな動物を、うるさいとばかり、巨象がふり払う」
 とうとう藤波は、「ちいさな動物」になっちゃった。
  小鉄も、アンドレは歯が40本、と合いの手を入れる。

 あまりに「ジョーズ!」「ジョーズ!」と絶叫するする古館アナに、解説の小鉄が
「そんなのが聞こえたら大変ですよ。アンドレが来たら、私も逃げますよ」と笑う。
 すると古館アナ「あまり大きな声では言えませんが、(って、十分絶叫してます)・・・さすがの山本さんも逃げ出すという、放送席も、一瞬先は闇という状況であります。 まさに、アンドレ!大海原に迷い込んだ、ジョーズでありますっ。」


ラバーソウルみなみ

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