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 ドラゴン大年表   

  平成 4年(1992年) 新年早々、長州に敗れ、不振の年に。海外へ遠征して新しい自分を探し、異種格闘技戦も経験した。                    


ドラゴン大年表

●平成 4年(1992年)  38歳

 ・ 1月 4日  『超戦士IN闘強導夢』東京ドームのメインで、藤波・長州
          の一騎打ち。藤波のひねりバックドロップを2連発のあと、
          前と後ろからのラリアートの乱れ打ちで敗れる。
          IWGP選手権とグレーテスト選手権が長州の手に。
          なお、この日馳と闘った猪木が「ダーを唱和」してしめた。

 ・ 1月29日  ドラゴンボンバーズ自主興行が和歌山県岩出町で行われた。
          藤波は、越中・ライガーと組み、マシーン・後藤・ヒロ組と
          対戦。後藤を飛龍裸締めで破る。
          藤波は、この日より2月8日までの8戦に出場。
          専門誌の記事に「藤波の無気力な試合」ということばが
          掲載された。

           藤波「闘いのテーマが、見えてこないんだ」

 ・ 2月 4日  函館大会で、藤波は越中と組み、蝶野、馳組に敗れる。
          このタッグで越中との亀裂が深まる。

 ・ 2月 8日  札幌大会で、藤波は越中と組み、武藤・馳組に敗れる。
          再びタッグでの越中との亀裂が深まる。試合終了後、越
          中が藤波に罵声を浴びせるも、藤波は無言。
           この後、長州と話し合って、藤波は無期限欠場宣言。
          単独渡米へ。

 ・ 2月29日  藤波は、ミルウオーキーでWCW首脳と会談。
          「2/29WCWスーパープロール92」を視察し、テレビ
          インタビューにも出演した。
             



 ・ 3月 1日  20周年記念の横浜アリーナ大会。ヤマハ・ブラザーズや
          坂口・小林組が復活。猪木は木戸と組み、長州・木村組と
          対戦。藤波は出場せず。

 ・ 3月 5日  藤波が記者会見して、アメリカマットの視察やWCW首脳と
          会見していたことを報告。

 ・ 3月     藤波は朝のテレビ番組に出演。沖縄のウミヘビ料理の話
         題や2月16日・2月20日の藤波の食事メニュー。新弟子時
         代の食事など、食に関する話題を中心ににこやかに談笑。
         藤波「甘いものも好き。ケーキだったら、お饅頭の方が
             いい」(笑)

 ・ 3月中旬  この月に発売の雑誌「LEE」4月号(表紙が益田(岩崎)
         宏美、特集「普通の服が気持ちいい」) のインタビュー
         コーナー「わが家のお弁当、ここが自慢」に藤波が登場。
         他にはタケカワユキヒデ・庄野真代・古尾谷雅人夫人など

 ・ 4月中旬  藤波は帝拳ジムで、ボクシングのトレーニングを開始。プロ
         レス以外の格闘技は生まれて初めての経験であったが、まっ
         たくの練習生としてトレーニングを重ねる覚悟で臨んだ。

 ・ 4月21日  金沢大会で、藤波が猪木とともに挨拶。
 ・ 5月 5日  三越日本橋店の屋上で「こどもの日プロレス」というイベント
          が行われ、橋本やライガーの試合などが行われる。藤波も
          クロネコとともに参加。
 ・ 5月11日  レイジングスタッフを除く日本人選手が土肥で合宿に入る。
          13日まで。

 ・ 5月16日  藤波、入門当時の原点に戻りたいとの希望からアメリカ
          武者修行の旅に出発。

 ・ 5月17日  大阪城大会で、藤波のボクシング練習中のビデオが流
          れる。
          猪木が2ヶ月半ぶりに登場して、馳と組みレイガンズ・ラン
          ボー組みに勝つ。この日のテレビ放送では解説のマサ
          斉藤が「猪木さんは、プロレスの仙人」「その獄門鬼って
          のはやめろ」と絶好調。
 ・ 5月17日  フロリダ州ジャクソンビルで、藤波・飯塚組がスタイナー
          兄弟に敗れる。

 ・ 5月21日  藤波、後楽園で、復帰に向けて挨拶をした。メインでは、タッグで
          橋本・武藤組と対戦するベイダーが観客席の藤波を挑発し、逆に
          藤波の強烈な張り手を浴びた。

          藤波「復帰する時は、ヒゲを剃って、綺麗な顔で戻ります」


 ・ 5月23日  藤波はアメリカに渡り、翌日より、プロレス修行の番組を収録。
 ・ 5月24日  フィラデルフィアのECWに出場。酒場でバウンサーを締め落と
          し、実力を示した。(6月30日の項を参照)
 ・ 5月30日  ボストンの、コワルスキージムを訪問。
 ・ 6月 1日  ニューヨークのグリーセンジムを訪問。

 ・ 6月11日  藤波は記者会見で、対戦相手候補6名の写真を公開。
          ジェリー・ハリス(USA大山空手所属)
          リチャード・バーン(韓国空手世界王者)
          アレキセイ・チューリン(ソ連の柔道王)
          マービス・フレージャー(ボクシング)ほか

 ・ 6月28日  藤波、格闘技戦に向けて、伊豆天城湯ヶ島吉奈温泉にて強化合宿
          を行う。ランニング、ダッシュ、縄跳び・・・とボクシング用のトレーニング
          が中心で、ガッツ石松が帯同した。合宿は7月1日までの4日間。

 ・ 6月30日  藤波の出演したテレビ番組「平成ふしぎ探検隊」が放映される。
          アメリカの「地下プロレス」のようなものの探検記。司会は西田敏行。
          藤波はコワルスキー宅やモンスターファクトリーを訪ねている。この番組
          の中で、実戦形式のスパーリング試合を紹介した。それらは、以下の通り。

          ▼ボストン  ○藤波(3分30秒・飛龍裸絞め)ザ・ブルドーザー×
          ▼ニュージャージー モンスターファクトリー
                  ○藤波(2分50秒・腕ひしぎ逆十字固め)ミスター・BB×
          ▼フィラデルフィア  ECW
                  ○藤波(2分2秒・スタンディング裸絞め)ザ・バウンサー×
          ▼ニューヨーク
                  ○藤波(2分31秒・腕ひしぎ逆十字固め)スカル・フォン・クルス×
          ▼異種格闘技戦
                  ○藤波(4分32秒・脇固め)ジェームス・ロビンソン×

          また7月の異種格闘技戦の相手バーンの姿も見いだせた。

 ・ 7月 2日  リチャード・バーンが来日、事務所でルール問題を話し合う。
          そこに藤波も登場して視殺戦。

           藤波「今回は、『復帰』ではなくて、『挑戦』なんです!」


 ・ 7月 3日  新日プロと越中・小林との仲介に藤波が入り、事務所近くの喫
          茶店で会う。(8日にも横浜中華街で再度話し合いがもたれるも
          進展せず)

 ・ 7月 8日  横浜で、バーンを相手に、藤波の異種格闘技戦。3Rからは藤波もグローブを
          つけるも、場外戦やトップからのニードロップ、最後は5R、膝十字固めで勝つ。
          猪木と江本が姿を見せる。

          この試合は長州が解説につき、勝利した後の藤波のアピールも
          長州に向けてのものであった。マイクアピールのあとは、トップロープを
          こえてリングを降り、まるで78年の凱旋帰国の再現のようにさわやか
          であった。

          

          この試合には、藤波のファンクラブのメンバーが、赤い絞り染めの
         Tシャツを着て応援。リングへの誘導や運営にも携わった。
          なかなか浮上できない藤波を、ファンみんなで盛り上げようという熱気が伝わってきた。 

         ◆マスターズ・オブ・レスリング 「DRAGON THE RIVIVAL」 7月8日 神奈川・横浜文化体育館
           ▼異種格闘技戦 3分10ラウンド一本勝負
           ○藤波(5ラウンド0分43秒・ひざ十字固め)リチャード・バーン×   


 ・ 7月11日  オーストリアのグラーツで、藤波はボブオートン・ジュニアを破り
          CWAインターコンチネンタル・ヘビー級選手権を奪取。
          決め技は、なんと「回転エビ固め」
          藤波「ベルトがないから(カップを使用)あんまり実感がわかない(笑)が、
              要請があれば、向こうに飛んで防衛戦をやる。タイトルをいたずらに
              乱立させたくないから、国内ではやらない」

 ・ 7月16日  岐阜でサマーストラグル92シリーズ開幕。藤波は5カ月ぶりの
          シリーズへの参加。長州・木村 と組み、馳・武藤・蝶野と6人タッ
          グに登場。武藤に2度の原爆固めを決め快勝。藤波は「ボクシング」殺法
          にもこだわる。馳の「引退したんじゃないのか?」という挑発に、試合
          後も馬乗りになって張り手を見舞った。なお、この試合中にトップロープ
          が切れるアクシデントがあった。

 ・ 7月31日  札幌中島別館でシリーズ最終戦。藤波は佐々木と組み、橋本・馳組と対戦。
          佐々木が橋本に敗れる。橋本が藤波を逆エビにもってゆこうとする所、藤波の
          激しい平手打ちが炸裂。橋本も容赦のないキックを藤波に入れて、気迫充分。
          試合後、橋本が「藤波。一度もやってないんだぞ!」と、藤波に対戦を要求した。
            藤波「(キックの)一発一発が、身体にミシミシと来るよ。キツイよ。本音を
                言うなら、体調の良いときにやりたい。橋本が怖いと言うことはない。
                猪木さんが、こういう感じで、自分たちのことを受けてたんだなって
                (わかった)。受けるもののつらさだよ」

 ・ 8月 6日  両国でのG1大会。藤波はリーグ戦には参加せず、連日タッグ戦。

          パソコン通信の「Nifty-serve」のプロレスフォーラムでは、
          このころから「藤波に覇気が感じられない」との感想が多くなる。


 ・ 8月23日  「藤波辰爾と行く わんぱく夢紀行」がニセコアンヌプリで実施された。
          大阪から日本航空でニセコに行き、藤波とともに大自然を学ぶ
          3泊4日の旅であった。

 ・ 9月10日  大阪府立でバトルオータム92シリーズ開幕。藤波の参戦するタッグ
          藤波・木戸組vs青柳・斎藤彰俊組に反選手会同盟が乱入し、カードの
          変更で4対4のタッグになる。(藤波は8人タッグには参加せず)

 ・10月 8日  横須賀でSGタッグリーグ戦シリーズの開幕。藤波のパートナーに
          予定されていたベイダーが負傷で来日せず、中西が抜擢される。

 ・10月13日  東大阪市で、GSタッグリーグで藤波は中西と組み出場。ノートン・マ
          シン組に敗れる。中西は、このデビュー戦で、ノートンに原爆固めを決め、マシンにも
          フロントスープレックスを出す。しかしノートンの水車落としを食い、最後は
          藤波がマシンと場外でやりあううちに、中西が、ノートンのパワースラムで、
          大の字になった。
 ・10月14日  金沢では、藤波・中西組がビガロ・武藤組に敗れる。

 ・10月15日  姫路市厚生会館で、藤波・中西組がナイドハード・Zマン組から初勝利。
          中西がZマンを原爆固めで決める。中西はデビュー3戦目にしての初勝利。
            藤波「相手の動きをよく見れるようになった。これからが中西の正念場」

 ・10月17日  朝日放送のテレビ番組「すてきな出会い、いい朝8時」に藤波一家が出演。
          爆笑夫婦クイズのコーナーでは、アメリカ遠征時代やパキスタン遠征のときに
          藤波の電話代が300万円にもなったことなど、ほのぼのとした話題が、司会の
          うつみみどりや西川きよしの元で披露された。この日の夜の春日井の試合も宣伝。

 ・10月18日  幕張メッセ大会。藤波は中西と組み、馳・佐々木組と対戦。試合はさながら、中西を
          馳健が鍛える内容になった。試合後の中西の泣きながらのインタビューが印象的。

 ・10月25日  藤波は、鹿児島県の川内職業訓練短期大学校で講演会。学園祭のイベントで
          400人を前に熱く語った。


 ・11月10日  レスリングスクランブルシリーズ開幕戦が平塚で。これ以降、藤波は、外人組、
          または反選手会同盟を相手に、たんたんとタッグマッチをこなしていた。

 ・12月 9日  新潟大会で、藤波は6人タッグに出場。カブキの毒霧を浴び、越中のエビ固めで
           フォールを取られてしまった。
 ・12月11日  名古屋レインボーホール大会で、藤波は木戸と組み、ホーム・マシン組と対戦。
           試合は、木戸がホームに敗れたが、試合後、石川敬士が私服でエプロンにあがり
           藤波を挑発した。

 
 ・12月14日  大阪府立で藤波は野上と組み、石川・北原組と対戦。野上が石川に敗れ
          この年の闘いは終わった。試合中の藤波は、相手のふがいなさから、攻撃中心
          で、試合後も怒りの発言となった。

           藤波「後味のすっきりしない試合だったねえ。手応え? ない! 今年最後の試合で
               こういう試合をしたらいかん。なんか、から足状態だった」

・12月     藤波のファンクラブのクリスマス会に、クロネコ選手が飛び入り歓迎された。
          上質のテキーラを持参して、おおいに喜ばれたが、そのあと、なんと、藤波本人
          も登場し、メンバーを狂喜させた。酔いにまかせて、藤波に熱く語りかけるメンバー
          もいて、東京ドームに向けて、また、来年こそ、藤波の「おおいなる飛躍」を願った。



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